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Georg Stage 1934 (フルリグド・シップ型帆船ゲオルグ・スターゲ)

George Stage Drone 2

この均整の取れた美しい全装帆船は、1934年にデンマークのFrederikshavnで帆走練習船として設計・建造されました。初代のGeorg Stageが世界最古の帆走練習船として建造されたのが1882年で、この帆船は同じ名前の2隻目に当たります。因みにに初代はジョセフ・コンラッド(Jpseph Conrad)と改名されMystic Seaportで保存されています。

George Stage Drone

ドローンの高度を少し上げてみます。デッキ構造物は見事なマホガニー製で本当に美しい帆船です。上空から見ると通常スターボード側のボートダビットに吊るされているテンダーが、ポート側に浮かんでいるのが判ります。因みに、船尾に吊るされた船長用ギグは綺麗なクリンカー張りです。黒い船体に金で描かれたスターン飾りと船名も際立っていました。

Geprge Stage Gig

Georg Stageのサイズは全長177ft(54m)、船体長138ft(42m)、船幅28ft(8.4m)、281Gross Tonです。キャットヘッドにストック・アンカーが吊るされクラシカルな雰囲気です。ヘッドレイルは金の唐草模様、船首像も金色に塗られ勢を尽くした帆船の趣です。

George Stage Bow View

右舷の航海灯を見ると、これもマホガニー製の枠に真鍮のライトと完璧です。Georg Stageは今まで見てきた帆船の中で特にディティールまで高級感に溢れています。残念乍ら一般に公開されていた時間が18:00-20:00と短く船上を見学することが叶いませんでしたが、いつか機会があればじっくりと検分したいです。

George Stage Starboard Light

Georg StageはTall Ships RaceのCruise in Companyのリストにはありましたが、2018年7月29日の帆船パレードにも、Race-2にも参加していませんでしたので、洋上で撮影することは出来ませんでした。

George Stage Stern View

後ろ姿も端正ですね。いつか帆走する姿が見たいです。

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POGORIA 1980 (バーケンティン型帆船ポゴリア)

Pogoria POS

この近代的な船型を持つ帆船は、1980年にポーランドのグタニスク造船所(Gdańsk Shipyard)で帆走練習船として建造されました。設計は、ポーランドの造船家Zygmunt Choreńです。Zygmunt Choreńは、SVS Pogoriaを皮切りに今までに20隻ほどの帆船を設計しているそうです。ポゴリアは平面的な船尾が特徴ですが、Choreńが設計した帆船は同じ様な意匠のデザインをしています。

Pogoria Stern

今回Stavengerに集まった帆船では、Fryderyk Chopin(1992)とMIR(1987)がChoreń氏により設計されグタニスクの造船所で建造されています。ポーランドは現代の帆船建造の中心的な位置を占めているのですね。

Pogoroa Departure

さて、ポゴリアはThe Sail Training Association Polandが維持運営している、3本マストのバーケンティン型の帆船で、全長153.5ft(46.8m)、船体長133ft(40.6m)、船幅26.3ft(8m)、総排水量は342トンの小型帆船です。

Pogoria bathing

今回、船上を見学することも出来ず、帆船パレードでも先頭集団だった為に撮影でしたのは冒頭の一枚だけでしたが、Stad Amsterdam船上からEENDRACHTの索具越しに見たPogoriaの姿はなかなか雰囲気がありました。

Pogoria from Stat Amsterdam

ところで、この帆船は2009年のバルト海で行われたTall Ships Raceに参加中に全マストを損傷するアクシデントに見舞われています。2009年7月7日フィンランド沖を航行中に15:55にフォアマストが折れ、次々にメインマスト、ミズンマストが折れる事故が発生しました。事故報告書に詳しく記載されていますが、原因は鋼鉄製のマストの腐食で溶接部分が突然折れたそうです。練習生もクルーも軽傷で済んだとのことで良かったですが、同じ2009年6月23日のバミューダ沖で発生したクルゼンシュテルンのフォアマストの破損事故を思い起こしました。尤もクルゼンシュテルンの場合は突然の嵐に見舞われたそうですが。

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Wylde Swan 1920 (トップスル・スクーナー型帆船ワイルド・スワン)

Wylde Swan POS rear qtr

このオランダ船籍のトップスル・スクーナーの船名は、現地の発音ではウィルデ・スワンとなるのでしょうが、表題は英語読みにしてみました。Wylde Swanは、世界最大の2本マスト・トップスル・スクーナーだそうです。全長203ft(62m)、全幅24ft(7.3m)、マストの高さが141ft(43m)、269Gross Tonのサイズです。驚くほど巨大な鋼鉄製のスクーナーで、長いメインマストのブームが迫力満点です。展帆した姿をいつか見てみたいです。

WS and MS from Air

上はドローンで上空から撮影した写真です。横に停泊しているMorgensterと比較すると面白いです。モルゲンスター の全長157.5ft(48m)と差がよく分かると思います。バウスプリットの長さも特徴的です。

Wylde Swan Bow

如何にも速そうな船首の形状です。この船もご多分に漏れず、1920年に建造された時はドイツの機走漁船でニシン漁に従事していました。その後、Ursula, Bromberg, Harriet, Are, Gaupoy, Jemoと船名が変わり、2010年に2本マストのトップスル・スクーナーに改造されました。早速2011年のThe Tall Ship RacesのAクラス・カテゴリーで総合優勝を飾っています。この帆船はスクーナーであってもLOA(Length overall)が40m以上なのでAカテゴリーなのですね。

WS Bow View

Wylde Swanの船首はこのような感じで如何にも快速艇です。スターンも中々雰囲気があります。今回、この帆船の船上見学は出来ませんでしたが、隣に停泊していたMorgensterのデッキからじっくり観察しました。

WS Stern

スクーナーにしては目が眩むほど高いフォアマストです。ロープのラットラインですが、一定間隔でラットボードが取り付けられており、練習船らしい気配りがされています。

WS Foremast

Wylde Swanの母港はオランダのMakkumですが、オランダは海洋国らしく数多くの帆走練習船があります。この大型スクーナーの後ろ姿もなかなか美しかったです。

WS POS Stern View

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Artemis 1926 (バーク型帆船アルテミス)

Artemis cruse

ギリシャ神話の女神Artemis(アルテミス)の船名からは詩的なイメージを想像しますが、如何にも前身が鋼鉄製の漁船であったような船型です。この帆船は1926年にオスロ近くのNylands mekaniske verksted造船所で捕鯨船として建造されました。尤も進水時の船名はPol IIでした。

Artemis Deck

上の写真は隣船からアルテミスの船上を撮影したものですが、甲板材が張られているのは中部甲板と操舵室の前方の一部であり改造されて帆船になった風情があります。193.5ft(59m)、船体長153ft(46.7m)、全幅23ft(7.05m)、321Gross Tonのサイズですので3本マストのバーク型帆船としては小型です。

Artemis Upper Deck

戦前に建造された船ですので経歴を調べると面白いです。
- 1926年〜41年: Pol IIの船名で捕鯨船、のちに貨物船として活躍
- 1941年4月:ノルウェー海軍に傭船され掃海艇に転身
- 1942年:(ナチスドイツのノルウェー占領に伴い)英国海軍籍となりHMS Jeløyとして運用
- 1944年8月:英国海軍HMS Levanterと改名される
- 1946年:ノルウェーに返還されPol IIの船名に戻る
- 1948年:スウェーデンの船主に売却され貨物船に改造される
- 1950年:スウェーデンの別の船主に売却されListerと改名される
- 1967年:デンマークの船主に売却されArtemisと改名され貨物船として就役
- 2000年:オランダのFrisian Sailingに売却される
- 2001年:バーク型帆船に改造され現在に至る

Artemis Bow

船首を見るとバウスプリットは自然に感じですし、ドルフィン・ストライカーまで装着されていますが、この船がバーク型の艤装になったのは21世紀に入ってからなのですね。

Artemis Parade of Sail-1

Artemisは、スタヴァンゲルのイベントの間、毎日クルーズに出ていましたので狭い港内で大忙しでした。バースから眺めると中々面白い光景でしたが。下の写真は転回するシーンです。毎回見事な操舵でした。

Artemis arriving to Stavenger Port

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Alexander von Humboldt II 2011 (バーク型帆船アレクサンダー・フォン・フンボルト II)

AH-2 POS 1

この新鋭帆船は、1906年に建造され2011に引退したAlexander von Humboldtの後継としてドイツのブレーメン近郊のBVT BRENN- UND VERFORMTECHNIK造船所で2011年に竣工しました。下の写真は、スタヴァンゲル港に停泊中のAlexander von Humboldt IIです。朝焼けの中で薄い緑色に塗られた船体が映えています。

AH-2 Side Morning

このバーク型帆船の大きさは、全長213ft(65m)、全幅33ft(10m)、総排水量992tonで思ったより小型です。特徴は先代から引き継いだ鮮かなグリーンの船体とセイルで、遠くからでもこの帆船の識別は容易です。

AH-2 Figurehead

少し無骨な感じな船体ですが、フィギュアヘッドは女神の像で帆船らしい雰囲気です。スタヴァンゲルでこの帆船はクリスチャン・ラディックの横に停泊していましたが、残念ながら公開されていた時間が異なり船上見学は叶いませんでした。

CRadich and AH

この帆船の妙に太いミズンマストが気になっていましたが、じっくり観察してみるとこの理由が判りました。ミズンマストの先端にスタック(煙突)が装着されています。つまり排気がミズンマストの中の管を通る構造なのですね。

Ah-2 Stack

一緒のボートからパレードを見学したノルウェー人の旧友によると、2011年の帆船パレードでは、就航したばかりのAlexander von Humbodtが総帆を揚げていたとのことでしたが、今回はトップスルだけの展帆で残念そうでした。グリーンのセイルが印象に強く残っているそうです。

Ah-2 POS 2

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