メイフワワー(Mayflower 1620、プリマス、その3)

さて上の写真はメイフラワーⅡの船上で撮影したものですが、この棒は何でしょうか?
答えは、ホイップスタッフ(Whipstaff)です。
といっても意味不明と思いますので、翻訳すると操舵棒でしょうか。帆船の舵というと、舵輪を想像しますが、舵輪が実用化されたのは18世紀初頭(1703年との説もあります)と云われており、どの船が最初に舵輪を装着したかについては色々な議論があるもの明確ではないそうです。帆船模型の世界では、1669年に建造されたブランデンブルクの54門艦Wappen von Hamburg(ワッペン・フォン・ハンブルグ)が舵輪を最初に実用化した船というのが通説(?)ですが、本当はどうなのでしょうか。

ホイップスタッフは、上の写真の連結装置を通じて舵(ラダー)を操作しますが、構造上、舵角が限られているような感じですね。

次はフォキャッスル(Forecastle)の写真です。文字通り船首楼ですね。スターン(船尾楼)はとても高い位置にあります。


下の写真の滑車のような、この時代特有の個々のパーツの造形を見ていても興味が尽きないのですが、これでメイフラワーの記事は終わりにします。

地味な帆船とは云え、やはり詳しく見ていくと面白いですね。当面、この時代のガリオン船の帆船模型を作ることは当分ないでしょうが、旅行中に膨大な写真資料を残したので、もしかしたら、購入済みの帆船模型キット(本日時点で未製作キットが8隻分!)を捌いた数十年後(?)に製作することになるかもしれません。

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