メイフラワー(Mayflower、1620、プリマス、その1 )

Mayflower II (1)

冒頭の写真は、マサチューセッツ州のプリマスに係留されている復元船メイフラワーⅡ(Mayflower Ⅱ)です。この復元船は英国のDevon州Brixhamで1956年に建造され、翌1957年に1620年の航海とほぼ一緒の航路を辿り大西洋を横断しました。メイフラワーⅡは、長さ106ft(32m)、幅25ft(7.6m)、236トンの大きさで、メイフラワーを忠実に復元していると説明されています。ちなみに記録に残っているメイフラワーのサイズは、長さ90-110ft、幅25ft、180トンです。

Mayflower II (2)

メイフラワーは当時の一般的な沿岸貿易船であり、建造年も明確ではありません。史実によると、Christopher Jones船長及びビジネスパートナーが1608年頃にメイフラワーを購入し、北欧、フランス等との沿岸交易を行っていたそうです。英国ら雑貨をフランスに運び、フランスからワインを英国に運ぶような航海です。Christopher Jones船長は、1620年の航海の船長を務め、1621年5月に英国に帰還しています。

僕の17世紀の帆船のイメージは、少年時代にストックホルムで対面した現存する17世紀の唯一の帆走軍艦であるヴァーサ(1628年建造)ですので、メイフラワーⅡを遠めで見たときにはとても地味な印象を受けました。典型的な当時の小型のガリオン船ですね。

ところが、メイフラワーⅡに近づき、船上に上がると、とても良く出来ているレプリカであることが判ります。1956年の建造ですので、復元船とは云え既に55年の年月を経ている老朽船(?)ですので雰囲気満点です。

Mayflower II (3)

しかしなんて極端な船尾の造形なのでしょうか。スターンが高く聳え、幅が絞られ、航海上の安定が悪いそうな印象を受けます。砲門は喫水線の直ぐ上で、少し波が立てば発砲することも出来ないのでは。無論、軍艦ではないのですが。自然の摂理に逆らうような船型には逆に興味を覚えます。

同じ時期にオランダ東インド会社(VOC)に雇われ北アメリカの探検航海を行ったハドソン(Henry Hudson)のHalf Moon(オランダ名はHalve Maen)のレプリカもあるそうですが、イギリス船、オランダ船の違いはあるのでしょうが、似たような雰囲気ですね。

メイフラワーは、帆船模型のキットも各社から多数販売されていますので、次は2009年夏の旅行の際にメイフラワーⅡの船上で撮影した写真を中心の記事を書いてみます。ところで、キットはレプリカよりスターンが絞り込まれておらず、常識的な船型に見えてしまいますが、本当の姿はどうだったのでしょうか。

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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