コンステレーション(USS Constellation 1854、その8 艦尾構造)

USS Constellation (37) 艦尾全景 2

艦尾は曲線を描いており優雅な印象を受けます。4箇所の艦尾窓(内部は艦長居住区になっています)は、現在は純粋な窓になっていますが、本来は砲門を兼ねていたものと思われます。下はコンステレーションに併設されている博物館の模型の写真です。より実戦的な感じですね。

USS Constellation (35) 艦尾模型

ここでも1946年にボストンの海軍工廠で撮影されたコンステレーションの写真を引用してみますが、この時点では上下に開く砲門は撤去されています。

USS Constellation at Boston (1)

次はクォーター・ギャラりーの構造です。模型作りの過程でキットの金属部品を廃し、このクォーター・ギャラリーを自作しようとした場合、その造作に悩むところですが、今回はかなり詳しく観察しましたので、撮影した写真と共に紹介したいと思います。

USS Constellation (38) クォーター・ギャラリー

クォーター・ギャラリーの上部は銅板で覆われていました。丁度、屋根を葺くのと同じ感じです。ガラスも長方形ではなく、斜めになっており一部台形型です。正確に表現しようとすると大変そうです。

そして模型作りで尤も悩む(?)クォーター・ギャラリーの下部の拡大写真が下です。こちらは木製で外板の張り方(縦張り)が参考になります。綺麗に船体の曲線に合わせるのは至難の業のような気がします。

USS Constellation (39) クオーター・ギャラリー下部構造

最後にラダー(舵)の取り付け部分の拡大写真を添付します。ラダー・チェーンの取廻しが参考になります。ただし、ラダーの上部の鉄板(?)による防護方法はどの時代から不明ですが、上記引用した1946年当時の写真には似たような円形の防護版が取り付けられています。欧米の博物館に展示してある、18世紀~19世紀初頭のフリゲート艦の模型を見ると、この部分は革とか布で覆われていたと記憶しておりますが、戦闘時に損傷すると致命的となる部分ですので、金属板による防護の必然性は理解できます。ところで、ラダーの喪失を防ぐチェーンのラダーへの取り付け方法は、18世紀とほぼ同じだと思います。

USS Constellation (40) ラダー上部構造

またとてもマニアックな記事になってしまいました。コンステレーションの記事を(その1)から見直してみたら、この最後の帆走木造スループ艦の経歴について殆ど触れていないことに気がつきましたので、次の記事はコンステレーションの艦歴を中心に書こうと思います。

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