コンステレーション(USS Constellation 1854、その6 スパー・デッキ)

USS Constellation (24)  Spar Deck -2

コンスレテーションのスパー・デッキ(Spar Deck)は、船首と船尾に1門づつの大砲があるだけで、船首から艦尾まで通しのフラッシュ・デッキなのでガランとした雰囲気です。19世紀初旬までのスループ艦では、このフラッシュ・デッキに砲門が並んでいた筈ですが、19世紀の後半に最後の純粋な帆走軍艦として建造され、ガン・デッキとスパー・デッキを有するコンステレーションは帆走スループ艦の最終型なのでしょう。冒頭の写真は船尾方向から撮影したものです。

USSコンスティテューションのようなグループ毎の見学ではないので、好きなだけコンステレーションの艦上にいられますので、じっくりと艤装を観察することが出来ました。

先ずは舵輪です。オリジナルの舵輪は併設している小さな博物館で展示されており、艦上の舵輪は復元されたものです。上の写真は舵輪軸に巻かれ、ティラーに接続されているロープが見える構図で撮影してみました。ロープはしっかり舵輪軸に7回巻かれており定石通りです。
USS Constellation (26) 舵輪

次は採光窓(明りとり)です。枠の組み合わせ方が模型作りの参考になります(といっても小さい縮尺の模型では再現は困難ですが)。ガラス窓を保護している鉄格子は、思ったより華奢で径1cm程度でしたので、1/50の模型だと、0.2mmとなりますので、殆どのキットの部品はデフォルメされていることが判ります。ちなみに背景に写っているのは、何故か甲板に降ろされている、ミズン・トゲンスル・ヤード(Mizzen Topgallant Yard)と、キャプスタン・バーです。

USS Constellation (27) 明かりとり

船首付近を歩くとなにか不自然な感じがしました。良く見ると甲板材の処理が左右で異なります。右側は、定石通りにマージンプランクが張ってあり、甲板材の先端はニビング(Nibbing)されています。ニビングの拡大写真も添付します。何故か左側は、ウォーター・ウェイまで甲板材が張られています。何故このような違いがあるのか良く判りません。

USS Constellation Deck Arrangement

USS Constellation (30) ニブリング

次はリギングに関するさらにマニアックな写真になります。先ずはミズンマストのシュラウド末端の処理方法。デッドアイにシュラウドは直接巻かれていません。ちなみにシュラウドは、しっかりとサービングがされています。
サービングは、ワーミングの後に、パーセリングを行い、更に細いヤーンを全体に巻く作業ですので、これを模型で再現すると大変そうです。

USS Constellation (28) ラットライン処理

ついでに、マスト付け根のクリートを撮影した写真も添付します。良く見ると、ステー(支索)にワーミング(ロープの撚り目に、細いヤーンを入れて巻く方法)がされています。ワーミング、サービングは、帆船模型の中でも、特にスケール・モデルを製作されている方には一般的な技法かもしれませんが、考えただけでも眩暈がしそうです。

USS Constellation (25) マスト・クリート

最後の極めつけの写真は、ロープの末端の処理方法です。これは帆船模型では、余程縮尺が大きな模型でないと再現できないと思いますが。

USS Constellation (29) ロープ先端処理

今回は特に帆船模型作成を意識したマニアックな写真を多く添付してしまいました。次の記事では、コンステレーションの外装、特に船首部分と艦尾構造を記事にしたいと思います。

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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