Pioneer 1885 (NYC South Street Seaport、その5)

Pioneer 1

Pekingが停泊している先の突堤で、イースト川に立つ波に揺られていた小さな帆船がPioneerでした。驚いたことに、このスクーナーはWavertreeと同じ年、1885年に建造されたとても歴史的な船でした。

進水したのはペンシルベニア州のMarcus Hookで、当時の艤装は2本マスト・スクーナーではなく1本マストのスループで、デラウェア湾の貨物輸送に従事していたそうです。特筆されるのは、この船は木造船ではなく、建造時はWavertreeと同じく、鍛鉄製(ロ-ト・アイアン、Wrought Iron)であったことです。下の写真は、Pekingの船尾甲板から撮影したものですが直線的な船型です。全長102ft、全幅22ft、47トン(gross)ととても小さい帆船です。

Pioneer 2

Pioneerは、1930年にマサチューセッツ州のオーナーに買い取られ、その際に内燃機関を搭載し、帆装は取り去られていました。その後、1966年に同州のグロスター(Glocester)のMr.Russell Grinnell.JrがPioneerを購入。Mr.Grinellは、Pioneerの船体の大規模な補修を行い、更にスクーナーの艤装に改造したそうです。船体は、この補修の際に、鉄製のフレームを残したまま、鋼鉄製(Steel)のプレートで張り替えたそうです。Mr.Grinnellの没後、1970年にPioneerはSouth Street Seaport Museumに寄贈され今に至ります。

Pioneer 3

訪れた日はタイミングが合いませんでしたが、Pioneerは定期的にニューヨークの付近のクルーズを行っています。やはり帆船は、艤装を整え帆走が出来る状態であるのが最高です。ブームにセイルが畳んであるのが判ると嬉しくなります。

100年以上もの船歴がある船には色々なストーリーがあるので面白いです。

同じ時代を過ごした僚船が消えていくなかで生き残っている船は、関与した色々な人々の尽力の賜物でしょうが、同時にやはり幸運な船(Happy Ship)なのでしょう。

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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