イーグル(USCGC Eagle、1936)

Eagle (1)

船体に描かれたアメリカ沿岸警備隊(US Coast Guard)の紋章が鮮やかです。

サグレスⅢの記事で書いたように、この船もドイツ、ハンブルクのBlohm & Voss造船所で1936年に建造されました。サグレスⅢとほとんど同じ大きさで、全長が295ft(90m)、1,784トンの3本マストのバ-ク型帆船です。

第二次世界大戦後、サグレスⅢと同時期にアメリカに接収され 1946年5月15日に、アメリカCoast Guard Academyの帆走練習船として再就役し現在も現役で活動してります。母港は、コネチカット州のニューロンドン(New London)。表題の写真は、ハリファックス湾の奥で回頭し、まさに展帆している様子です。

Eagle (3)

フォアマストのロイヤルスル(Royal Sail)が引っ掛かり、展帆に手間取っていたので、アメリカから来た帆船ファン(と思われえる人々)から、ブーイングが発せられていました。他の帆船達は、コース(course sail)もスカイスル(Sky Sail)も展帆しているのにイーグルは畳んだままであったことも顰蹙を買っていました。皆、手厳しいですね。よく海洋小説で、水兵とかが下手な操船方法を馬鹿にする場面がありますが、ちょうどこんな感じかもしれません。その割には、星条旗は特大のサイズで、これはアメリカ人以外(と思われる人々)から皮肉のコメントが出ていました。

Eagle (4) Figurehead

帆船パレードを見学している人々を見ると面白いです。ハリファックスでの中心的なコメンテーターは、白人の中年女性でした。小柄で金髪のどこにでもいそうなオバサン(失礼)ですが、とにかく帆船に詳しく、帆船の名前と所属(国名)をほぼ完璧に暗記しており、『次は、アメリカ沿岸警備隊のイーグルよ。ちゃんと全部の帆を広げなくちゃ駄目ね。でも星条旗だけは立派ね』とか大声で話していました。でもさすがに10隻以上も参加したスクーナーの船名を正確に解説するのは、難しそうだったので(確かにフランス海軍の2隻は双子のようですし)、帆船パレードの順番表を渡してあげたら嬉しそうにしていました。『あなたどこから来たの?』と聞かれたので、『日本人だけど最近10年は殆ど日本に住んでいない。今、住んでいるのは、ここから6,000マイル以上も離れたところ』と答えると、『帆船が好きなら、次はハリファックスに住むべきね』と云われました。このオバサンは、実は直ぐ近くに住んでいて、帆船のイベントは欠かさず見ているそうです。『あそこが私の家。ハーイ、ハニー』として指さした先は、ハリファックス港を正面に望む綺麗なフラットで、バルコニーから旦那らしき人が手を振っていました。

Eagle (5)

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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