USS Constitution 1797(その2、俺を踏んづけるな)

Dont tread on me

コンスティテューションに掲揚されている、アメリカ大陸海軍(Continental Navy)の海軍旗(First Naval Jack)です。ガラガラ蛇(Rattlesnake)にDon't Tread on Me(俺を踏んづけるな)の図柄は、当時のアメリカの立場を象徴していますね。

ところが、実際にはこの図柄が独立戦争当時に使用されたか否かは議論が分かれるらしいのです。ガラガラ蛇とDon't Tread on Meを省いた13本の赤白のストライプの旗は使用されていたとの確たる記録はあるそうですが。

穏やかではないのは、2002年5月31日に当時の合衆国海軍のGordon England長官(United States Secretary of the Navy)が「テロとの戦争の期間は、この大陸海軍の海軍旗をアメリカ海軍の艦艇に掲揚すること」を提案。多くのアメリカ海軍の艦艇がアメリカ同時多発テロ発生から1年後の2002年9月11日からこれを実施したとのことで、生々しい現実に引き戻されてしまいます。ただし、コンスティテューションの艦上では、テロとの戦争とは関係なく以前からこのFirst Naval Jackが掲揚されているそうです。

さて、次はコンスティテューションの艦上を観察していきたいと思います。先ずはガン・デッキに並ぶ24ポンド砲。片舷に15門の砲門が並びます。つまり24ポンド砲が両舷合わせ30門。パウダーモンキーが運ぶ皮製の火薬筒のケースも展示してあります。テークル(Gun Tackle)、ブリーチング(Breeching)各ロープの取廻しは、模型作りからも興味深いです。

USS Constitution Gun Deck

次はスパー・デッキ(Spar Deck)です。修復中であり本来あるべき32ポンドのカロネード砲の砲列がありませんので特に広く感じます。カロネード砲は見たかったのですが、残念乍ら船上にも船外にも置いてありませんでした。ビレイピン・レールからビレイピンも外されていて残念。

USS Constitution Q-deck

下はガン・デッキの空の砲門の拡大写真です。これがOld Ironsidesの由来でしょう。他の帆走軍艦とちゃんと比較した訳ではありませんが、見るからに分厚い艦舷です。ガンポートの厚みは目測で50cm以上ありました。もちろん、1812年8月19日のノバスコシア沖の英国海軍のゲリエール(HMS Guerriere)との遭遇戦で、ゲリエールから放たれた18ポンドの砲弾(或いは32ポンドのカロネード砲の砲弾かもしれませんが)を跳ね返したのは、船体で尤も分厚いウエール(Wales)部分だったのでしょう。でも、この砲門を覗いて史実に納得してしまいました。

USS Constitution Gun Port

まだコンスティチューションの記事は続きます。

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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