STV SEDOV 1921 (バーク型帆走練習船セドフ) その3

長いPoop DeckからUpper Deckに降ります。Upper Deckにでは、船員がタバコを吹かしていました。大らかな感じですね。昔のソ連とあまり雰囲気が変わっていない気がします。ソ連時代と異なると思われるのは、Upper Deckから見えたロシア正教の礼拝所でしょう。無論、ソ連時代にもロシア正教の寺院は存在しましたが、少なくとも練習船の中に礼拝所はなかったのではないでしょうか。

デッキの端で土産物が売られていました。トレーナーとかTシャツとかバッジとか細々としたものです。担当していた船員に声を掛けたら、「昔極東で船員をしていた。日本には何度も行ったよ。函館とか小樽とか」とお約束の内容ですが少し嬉しくなりました。余り気が利いた物はなかったのですが、Седов(ロシア語でSedov)と書かれて4本マストの帆船が描かれている小さなマグネットとバッジを買いました。2009年にハリファックスでKuruzenshternの船上でも似たようなバッジを買ったのを想い出しました。

フォアキャッスルに上がる前に船首部分を覗いてみると、アンカーウインチの手前に安全パーネスらしきものが架かっていました。この船は鋼鉄船ですが、写真の通りデッキ材がマージンプランクに綺麗にジョグリングされていました。

フォアキャッスルからUpper Deckを見下ろすと、改めて巨大な帆船であることを実感します。
船首に目を移すと船鐘が吊られていました。綺麗に磨き込まれた真鍮製のシップベルは、古今東西同じ習慣ですね。

Sedovのリギングの合間から僚船のKuruzenshternが見えます。世界最大の帆走練習船から世界第2位の帆走練習船を眺める贅沢を味わいました。

SEDOVの記事は次に続きます。
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