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Fryderyk Chopin 1992 (ブリッグ型帆船 フレデリック・ショパン 1992) 


F Chopin Parade of Sail 1

船名からポーランドの帆船であることが判ります。
この近代的な帆船もPOGORIAと同様にポーランドの造船家Zygmunt Choreńにより設計されました。

Fryderyk Chopin Stern

全長181 ft (55 m)、船体長146ft(44.5m)、船幅28 ft (8.5 m)、総排水量は400トンのスマートなブリッグ型帆船です。多少サイズとスターンのデザインが異なりますが、フラッシュ・デッキの造作と船首部分がPOGORIAに似ています。帆船としての古典的な美しさは無く現代的な雰囲気ですが、細かく見ていくとラット・ラインを採用していたり、ブリック型故に複雑なリギングが張り巡らされており見応えがります。

FChopin 1

スカイスル(Sky Sail)まで張れる高いマストです。バウスプリットも長く、現代に蘇ったクリッパー型ブリックですね。良く見るとメインマストが煙突(スタック)を兼ねているのが判ります。これもPOGORIAと同じ設計です。

FChopin Rigs

さてFryderyk Chopinのホームページは殆どポーラン語ですので情報が限られていますが、この帆船は3 Oceansという組織が運営しているそうです。この帆船の位置情報を見ると、バルト海、地中海、カリブ海を活動範囲にしている様子です。

FC POS Rear view

なかなか美しい後ろ姿ですが、この帆船は2010年10月29日に不運に見舞われています。
当時のニュースの通りシリー諸島沖160km程の地点で、Force 9レベルの暴風(Gale)に襲われ、マストが倒され、バウスプリットも折れてしまいました。幸運なことに47名の船員と実習生は皆無事で3日間掛けて英国のFalmouthに曳航されてきたそうです。

船長の説明に因ると予想外の突風(Freak Gust)により突然マストを持って行かれたとのことですが。マスト喪失後、残余物がスクリューに絡むリスクがあった為に船長判断で内燃機関を使用しなかったとのことですが、POGORIAと同様にメインマストの内部を貫く排気管が詰まっている恐れもあったのかも知れません。

FC Middle deck

2009年から2010年に掛けてポーランド製の近代帆船にとり試練の年でした。
2009年7月にPOGORIAがマストの腐食に起因するマスト喪失の事故を起こしております。そして、2010年2月17日にはブラジル沖でコンコルディアがこれも突風により横倒しになり沈没しています。不幸中の幸いなのは、この3つの事故全て皆無事に救出されていることです。特にFryderyk Chopinの事故後の姿から怪我人も出なかったのは大変な幸運であったと思います。

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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