Mystic Seaport(その3、Joseph Conrad 1882と Emma C.Berry 1866)

Georg Stage 1

Mystic Seaportに停泊している主要な保存帆船は、先に記したCharles W. Morgan及び L.A Duntonに加え上の写真のJoseph Conrad(旧Georg Stage)と Emma C. Berryの合計4隻です。

Joseph Conradは1882年にデンマークのコペンハーゲンで建造された帆走練習船です。船体の長さが約110ft(約34m)と殆ど2本マスト・スクーナーのD.A Duntonと変わらぬサイズながら、綺麗なフルリグドシップ型。船体は鋼鉄製ですが、約130年の歴史を経て来た風格があります。ちなみにGeorg Stageの2代目は1935年に建造され、今もデンマークの帆走練習船として現役です。こちらは、約177ft(約54m)と大型化されておりますが、それでも3本マストの帆走練習船としてはとても小型な方です。Joseph Conradは、1日に何回かフォアマストのトップスル(Topsail)とジブ(Inner Jib、或いは正確にはFore Staysail?)が展帆されます。丁度、スタッフ(とボランティア)がマストに登り、帆を張る光景を見ることが出来ました。

Georg Stage 2  Georg Stage 3

下の写真はEmma C.Berryです。1本マストの木造スループ型漁船で、1866年にコネチカット州のNoankのPalmer造船所でJames A. Lathamにより建造されました。この船は、Noank Smackと称されておりますが、Smackの定義は19世紀から20世紀前半に見られた帆走漁船の総称で、1775年頃迄はカッター(1本マスト)の形状、その後は主にケッチ(2本マスト)の形状が標準的とされておりました。尚、NoankはMystic Seaportから2マイル(約3.2km)ほど河口を下った地点の街です。

Noank Smack

Emma C. Berryは、建造時は今の姿の通り1本マストでしたが、1886年に2本マストの(ケッチではなく)スクーナーに改装されました。確かにこの船の白く塗装されたとても長いブームは見た目には綺麗ですが、取扱いは大変そうです。その後、Emma C. Berryは1930年代まで漁船として、南はコネチカット州、北はメイン州の間の漁場で活動。建造100周年の1966年に合わせてレストアを受けた後、コネチカット州のNoankに戻り、1969年にMystic Seaportに寄贈されたと解説されています。下は1930年頃のEmma C.Berryの船体図面です。この時は2本マストのスクーナーですね。

Emma C.Berry 1930 Plan

Emma C. Berryは、Well Smackという、船体の中に生簀を持つユニークな構造です。Emma C.BerryもModel Shipwaysからキットが販売されています(http://www.modelexpo-online.com/product.asp?ITEMNO=MS2150&UID=2010020918191634)。帆船キットとしては珍しい、プランク・オン・フレーム方式で、縮尺も1/32と適当ですので、いつか造ってみたいと思います。

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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