Mystic Seaport(その1、L.A Dunton)

L.A.Dunton 2

1982年頃、文庫サイズの帆船の写真集(中村庸夫著、保育社)帆船 (1981年) (カラーブックス〈532〉)を手に入れました。それ以来、この本に掲載されている現役帆船、保存帆船を眺め、巻末の帆船要目表に記載されている現役帆船のスペックをそらで覚えるほど繰り返し読んでいました。勿論、この本は1983年の世界大阪帆船まつりにも携帯しましたし、インターネットが無い時代の貴重な情報源として何時も手元に置いていました。今もこの小さい本を手に取って記事を書いています。

この本の「有名保存帆船」の中に「チャールズ・W・モーガン 1841年、ジョセフ・コンラッド1882年、ミスチック・シー・ポート(原文通り)」とだけクレジットされた白黒の写真があり、いつかこのMystic Seaportを訪れたいと思っていました。2008年の休暇はボストンIn/Outと決めた時、直ぐにMystic訪問をスケジュールに組み込みました。Mysticはボストンの中心部から丁度100マイル(160km)。日帰りドライブには程良い距離です。

2008年夏、天気が良いことを祈りつつボストンを出発し、コネチカット州のMystic向けて南下。ところが、途中で走行が出来ないほどの雷雨となり、Mystic Seaportに到着した時は雨は止んでいましたが、曇り空でちょっとがっかり。

上の船はMystic Seaportの保存船コレクションの1隻、1921年にEssexのStory家の造船所で建造されたL.A Duntonです。これでEssexで建造された現存する歴史的なスクーナー5隻の内、3隻に会えたことになります。全長123ft(約37m)で2本マストのスクーナーとしては大きめだと思いました。下の写真はミズンマストを下から眺めたところですが、反り返った丸太のマストが荒々しい雰囲気です。保存船で動いてないのでしょう。動索もセイルも取り外されており、WINDLASS(簡易ウインチ)も錆付いていましたが、甲板にドーリー(平底船)が2艘重ねてあるように、Fishing Schoonerの雰囲気は最高です。ジャック、スティーブン、ダイアナがボストンから脱出した時に使ったのが、こんな形のボートだったのかなと想像しました(オーブリー・シリーズ第6巻、The Fortune of War)。

L.A.Dunton 3    L.A.Dunton 4   L.A.Dunton 5 Windlass

この博物館の正式名称は、MYSTIC SEAPORT, The Museum of America and the Sea(WEB PAGE:Mystic Seaport)で、1929年に開設。15ヘクタール程の敷地に、19世紀のアメリカの港町を再現しています。保存帆船だけでなく、現役の造船所から海洋アートショップ、海洋図書専門店まであり、帆船好きであれば1日中楽しめる場所です。
Mystic Seaportについては、幾つかの記事を書いてみようと思います。

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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