HMSサプライズ(HMS Surprise,ex-HMS Rose) 1970 その7

HMS Surprise on the deck

HMSサプライズの話にもどります。

感慨に浸りながら艦上に上がり、廻りを見渡してみると、本来艦舷に鎮座している筈のキャノン砲、カロネード砲が撤去されており、フリゲート艦というより輸送船の甲板みたいです。まあ、現役帆船らしく動索が綺麗にビレイピンに巻かれているので気を取り直して見ていきます。

神聖な(?)クォーターデッキもガランとした感じです。艦尾にあるのは、信号旗を入れる箱ですね。但し、スターン・チェーサー(艦尾砲)を使うときには取り外すのでしょう。Stern Chaserの砲門の拡大写真も添付してみます。

HMS Surprise Qter Deck

HMS Surprise Stern Chaser砲門

それにしても、甲板材のコンディションが悪く、水兵が裸足で作業をしたら怪我をしそうです。米国最古の現役艦USSコンスティテューションの張り替えたばかりの甲板材と比較したら酷かもしれませんが、そろそろ張り替えの時期だと思います。

HMSサプライズの甲板を歩いていて感じた違和感は、外された大砲だけではないことに気が付きました。この復元帆船の中部甲板は、本来のHMSサプライズ 、典型的な18世紀〜19世紀初頭の木造フリゲート艦のような、ギャングウェイ(Gangway)がないのです。下の図面の青で示した部分がGangwayで、グレーの部分は開放部で通常スキッド・ビーム(Skid Beam)の上に艦載ボートが載せられています。

Surprise Deck Plan

この復元船の原型であるHMS ROSEの時代は、もっと教育帆船らしい構造物が甲板にあったみたいですので、あまり目くじらを立ててもしようが無いのですが、このあたりが復元帆船の限界なのでしょうか。勿論、クォーターデッキとフォアキャッスルを行き来するのが、ギャングウェイだけでしたら、観光用として不具合があるとは思いますが。

HMS Surprise forecast

フォアキャッスルを見ると、フォアマスト前後のビット(Bitts)、ビレイピンにしっかり巻かれた動索となかなか雰囲気があります。フォアキャッスルと、甲板から見下ろした艦首部分を次の記事で詳しく見ていきます。

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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