Boothbay Harborメイン州(その2、Ernestina 1894とHarvey Gamage 1973)

Schooner Ernestina old photo  Ernestina at Boothbay Harbor Shipyard

Boothbay港を眺めながら名物のロブスター料理を堪能した後に、クジラ・ウォッチング中に発見して気になっていた造船所らしきところに行ってみました。下の写真は可愛らしい建物ですが、Boothbay Harbor Shipyardの事務所でした。この裏に同時に2隻が収まるドライドック(昔ながらのレール付きの船台)に2隻の修理中のスクーナーが乗っていました。

この内の1隻は1894年にEssexのJohn F.James & Washington Tarr Shipyard で建造されたSchooner Ernestina(建造時の名前はEffie M. Morrissey)でした。外板の張替えだけではなく船首部分を造り直していました。Ernestinaの公式サイト(http://ernestina.org/news/ernestina/)に大変詳しくレストアの様子が記載されております。(僕が撮影した写真では良く判らないと思いますので)この公式サイトの写真を表題に引用してみました。これもサイトを見て後で気が付いたのですが、Ernestinaの修復には、オーナー(マサチューセッツ州、Ernestinaは同州のOfficial Shipです)側のスーパーバイザーとして、EssexのBurnham造船所の28代目の当主であるHarold Burnhamが活躍していたことが判りました。ここでもEssexの造船の歴史が見事に繋がっています。

Boothbay Harbor Shipyard 1 Ernestina at Boothbay 2008 2

Ernestinaは多彩な歴史を刻んでいます。上記した公式サイトに詳しいのですが、掻い摘んで紹介すると、先ずはGloucesterを母港としたGreat Bank漁場でのタラ漁に従事。その後、オーナーが何人か変わり、拠点をニュー・ファンドランドに移して、北極海探検船として活躍(1926~1940年)、その後、República de Cabo Verde(カーボ・ヴェルデ共和国)に売却され、同国からのアメリカへの移民船として活動。特に北極海探検船としては、木造船の北限到達記録(北極から600マイル地点に到達)を持っております。Ernestinaは、1982年にガーボ・ヴェルデ共和国よりマサチューセッツ州に寄贈され現在に至っています(因みにカーボ・ヴェルデからの移民は殆どNew Englandが受け入れたらしい)。こうやって船歴を辿るのは面白いですね。

これでEssexで建造された現存する歴史的なスクーナー5隻の内、4隻目に会えました。(Flying Fishについて(その3)ご参照)。特に、Gloucesterで遭遇したAdventureとこのErnestina(本来はニュー・ベットフォードが母港)の2隻との遭遇は本当に偶然で不思議なものです。因みにEssexで建造された現存する歴史的なスクーナーで僕が会えていない最後の1隻は、1893年に建造されたLETTIE G.HOWARDですが、この船はNYCのSouth Street Seaport Museumで現役保存されています(http://southstreetseaportmuseum.org/index1.aspx?BD=8999)。定期的に帆走しているみたいなので、いつかタイミングを合わせて会いに行きたいと思います。

因みに別の船台に乗っていたのは、Ocean Classroom Foundationが所有、運営する2本マストの木造スクーナーHarvey Gamageでした(奥の黒い船体がErnestina)。この白い船は1973年にメイン州のSouth Bristolで建造されています。Harvey Gamageとは、後日、遭遇することになりますので、別の記事を書いてみたいと思います。

Boothbay Harbor Shipyard 3
 

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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