HMSサプライズ(HMS Surprise,ex-HMS Rose) 1970 その1  

HMS Surprise Stern Windows

この写真から船名が想像できるでしょうか。ジャックかスティ—ブンが顔を覗かせそうな雰囲気です。HMS Surpiseの見事なレプリカは、サンデイエゴの海洋博物館のコレクションに2004年に加わりました。2003年にマスター・アンド・コマンダーが上映された後ですね。

無論、帆走出来る状態にありますので、しっかりとセイルもヤードとガフに巻かれています。下の写真は、洋上から撮影して白黒に処理したものですが、フィクションのHMSサブライズの特徴である、ひときわ高いメインマストが良く再現されています。

HM Surprise Qtr

さて、このHMSサプライズのレプリカ帆船は、元々、1757年に就役した20門搭載の小型フリゲート艦HMS Roseの復元船として、ノバスコシアのルーネンバーグ(Lunenburg) で1970年に建造されました。

HMSローズは、アメリカ独立戦争当時に、北米を拠点に様々な役割を果たします。下の絵は、1776年8月6日にアメリカ独立軍のFireship(焼き討ち船)に、HMSローズと僚艦のHMSフェニックスが襲われる場面です。因みに焼き討ちは失敗に終わり、HMSローズは難を逃れています。HMSローズは1774〜1777年に James Wallace艦長の指揮下、ロードアイランドをベースに文字通り縦横無尽の活躍をします。アメリカ側に取っては全く面白くない存在だったと思いますが。Wallace艦長は1776年7月の英国のニューヨーク攻略で際立った功績を上げて、騎士(ナイト)に叙されました。

HMS Rose and HMS Phoenix engaged by the fireship Aug 6,1776

余談ですが、Sir James Wallaceは1794年に英国海軍の白色艦隊の少将に昇格し、同時にニューファンドランドの総督と総司令官( Commander-in-Chief)を兼ねています。1795年には白色艦隊の中将、1799年に赤色艦隊の中将、最後に1801年には青色艦隊の提督に上り詰めています。

HMS Rose Bell

因みに現在のHMSサプライズの船鐘は、上の写真の通りHMS Roseと刻印されたままです。

HMSサプライズからかなり話が逸れてしまいました。次の記事に続けます。

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する