Star of India (ex-Euterpe) 1863 その5

Star of Indea Stern

1879年のエウテルペの英国からニュージーランドの航海を想像して、また写真を白黒で処理してみました。

さて、1879年8月〜12月のエウテルペの航海の乗客は、サルーン客12名(一等船室)、2等と3等船室の乗客を含め合計154名でした。因みにStead Ellisの日記の中で、病気の末っ子とLizzie夫人が、サルーン客のCrossley夫妻に、ステートルームに招かれ、感激する場面も出てきます。

勿論、Ellis氏の日記は不満不平だけではありません。2等船室の乗客が中心になって手書きのEuterpe Timesを発行したり(航海中に合計14号が発行されました。Stead Ellisが編集の中心になっていました)、イルカの描写、サメを吊り上げる場面、アルバトロス(アホウドリ)に感嘆したりと、航海中の出来事は、時代は50年以上前の19世紀初旬のオーブリー・シリーズの場面と似ていることに気が付きました。無論、Ellis氏の記述はノンフィクションどころか、日記そのままです。

Star of Inida 前部キャビン

特にリアルなのは、赤道近くの無風地帯の暑さ、それに大西洋からインド洋に入るために南下するにつれ、冷たく湿って震える場面です。南緯42度52分まで南下し、ケーブ(喜望峰)を廻ったと日記に記載されています。乗客に毎日、緯度、経度の情報が開示されていたのでしょう。日記に細かく記録されています。船倉に降ろしたチェストを引き上げ、子供達の冬物の衣服を取り出そうとしたら、チェストが鍵が見つかれないので、合う鍵を他の乗客から借りたら、今度は鍵を回す時に壊れてしまった、等々の出来事も記載されていて臨場感があります。

Star of India Bow View

お約束のネズミとの対決もEuterpe Timesの紙面を賑わしています。上の写真の通り、キャッドヘッドが睨みを効かせていても、特に3等船室を中心に大量のネズミがいたそうです。ネズミ狩りが流行り、金曜日に捕まえたネズミの大きさを競う品評会を開催する通知とか、ラットパイの話とか(せめてMiller Pieといって欲しい)、19世紀初旬の帆船の生活と差異がないように思います。

エウテルペでの決して快適とは言えない長い航海の末に、Ellis一家も助手のJoshua Charlesworthも新天地のニュージーランドで成功を収めて良かったですね。

さて、エウテルペのその後については次の記事に続けます。

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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