Star of India (ex-Euterpe) 1863 その2

Star of India (2)

長いバウスプリットは、クリッパー型帆船を彷彿されます。20世紀の鉄鋼帆船のビジネスライクでシンプルな船首部分の構造と短いバウスプリットとは異なる趣です。尤も、エウテルペ時代の唐草模様のトレイル・ボードは、今のStar of Indiaでは黒く塗り固められているのであまり目立ちませんが。

下の写真は、Star of Indiaの船倉を改造した展示スペースにあるエウテルペ時代の模型です。先の記事の当時の写真と同じフルリグド・シップ型ですね。ペイントも正確に再現されています。

Euterpe Model Ship

エウテルペ(Euterpe)時代のStar of Indiaについては、サンディエゴ海洋博物館の機関誌MAINS'L HAULの2003 年夏秋号(No.39)で特集されていますが、英国からの移民船(a British Emigrant Ship)として活躍した時代に焦点を当ててみます。

euterpe15 June1876

上の当時の告知書は、1876年6月15日にEuterpeがニュージーランドのリトルトン(Lytlleton)を出帆する時のものです。エウテルペは、1873年から1898年の26年間にニュージーランドに合計18回の航海を行いました。目的地は、オークランド、ウエリントン、ダニーデン(Dunedin)、リトルトンの4箇所で、英国からの航海日数は、最短で100日(リトルトン向け、1876年)、最長で142日(ダニーデン向け、1894年)でした。サンディエゴ海洋博物館のWEBで、乗客リストを見ることができます。リストの補記(Note)欄をじっくり見ると、船上で亡くなった乗客名も散見されます。殆どが乳幼児ですが、奥さんが航海中に亡くなっている人もいます。このリストから物語が書けそうな感じです。下の写真の明るいState Roomの食卓を囲むことが出来たのは、ごく一部の一等船室の乗客だったのでしょう。

Star of India (7) State room

この帆船について、さらに次の記事に続けます。

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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