カリフォルニアン(Schooner Californian) 1984  (前編)

Californian 2

南カリフォルニアに旅行するのであれば、外せないのがSan Diego Maritime Museum(サンディエゴ海事博物館)ですね。北米でと云うよりかは世界でも有数の魅力的な海事博物館です。なんといっても、マスター・アンド・コマンダーの映画に登場したHMSサプライズが、2004年にこの博物館のコレクションに加わってからは尚更です。前回、僕がサンディエゴに来たのは2003年1月でした。

さて冒頭の写真は、美しいトップスル・スクーナーカリフォルニアンです。この2本マスト見事な帆船は、1848年に建造され、西海岸で活躍した(?)、税関監視艇(Revenue Cutter)、C.W. ローレンス(C.W.Lawrence)の復元帆船です。

Californian 5 (Bow)

2本マストのトップスル・スクーナーというと、プライド・オブ・ボルティモアを思い起こしますが、マストの傾斜角度も異なり少し趣きが異なります。

Californian 6 (deck)

上の写真は前部から中部甲板を撮影したものですが、ほぼ毎日航海に出る現役帆船なので、整備されていて見ていて気持ちが良いです。よく見ると小さな大砲も備え付けてあります。モデルとなった米国沿岸警備隊に所属していたC.W.ローレンスは、32ポンド砲 x 2門、18ポンド長砲 x1門、6ポンド砲 x 2門と、僅か144トンのスクーナーにしては即戦状態ともいえる大変な重装備でしたが、歴史を顧みるとC.W.ローレンスが就役したのは、1848年10月で、米墨戦争が終わった直後、更にゴールドラッシュが始まった時期に重なりますので、イメージが湧きます。

Carifornian 8 (Mast)

マストを見上げると、濃紺の空を背景にフォア・マストにカリフォルニアの州旗、メイン・マストに船名旗が靡き良い感じです。因みに米国沿岸警備隊の資料によるとC.W.ローレンスの艤装はブリック型だったそうですが。この資料には、C.W.ローレンスの船歴が詳しく説明されていますが、東海岸からケープホーンを廻り、サンフランシスコに到達するのに11ヶ月も掛かったり(この航海のほん2年後にフライング・クラウドが89日21時間でニューヨーク・サンフランシスコ間を帆走しているのとは対称的です)、サンフランシスコに到着した途端、船員はおろか士官迄、船を降りて金探しに加わったりと良いことがありません。漸く、再艤装を整えて航海に出たのが1850年になってからで、その後にハワイに航海していますが、結局1851年11月にサンフランシスコ湾で難破して僅か3年程の短い生涯を閉じることになります。

写真が増えてきてしまいましたので、スクーナー・カリフォルニアンは後編に続けます。

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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