ピルグリム(Snow-Brig Pilgrim 1945、その5、船体艤装に関する考察、後編)

Pilgrim 22 舵輪全景

次はピルグリムの舵輪の構造を見ていきます。

ピルグリムは小型帆船ですので、後部甲板に露出しているティラーと舵輪(ラット)の構造がよく分かります。ラットからティラー・ロープを介してティラーに連結されています。

Pilgrim (20) 舵輪構造-2

下の写真はティラー・ロープの取り回りがより分かりやすいと思います。帆船模型では、JOTIKA社のJalouseのキットで再現されている方法と似ていますね。因にHMS Jalouse(変な名前ですね、フランス語で嫉妬深いという意味だそうです)は、1794年に建造された全長が102ft(約31m) 、全幅が27.9ft(約8.5m)のブリッグ型のスループで、Pilgrimの復元船より少し全長が短く、全幅が広いサイズです。とはいっても6ポンド砲をフラッシュデッキに18門も搭載していましたので、甲板はPilgrim以上に込み合っていたと思います。HMS Jalouseは1797年(USS CONSTITUTIONが建造された年)に英国海軍に捕獲されて、6ポンド長砲の代わりに32ポンド・カロネード砲が搭載されました。フランス艦らしく、スターンが垂直に立っている美しいブリッグでいつか作って見たい帆船です。

Pilgrim 24 舵輪構造1

さて、帆船模型のついでに、下は本物のグレーティング(格子)の写真です。甲板昇降口の片側で、昇降口から降りると格子状の光が差し込んでいて、雰囲気が最高です。

Pilgrim 23 グレーティング

これもマニアックな写真ですが、ビルジ・ポンプを撮影したものです。このタイプはEDSON社が1876年に開発した、DIAPHARGM型のポンプで、今でも同じ構造のマニュアル・ポンプがEDSON MARINE社のカタログに掲載されています。

Pilgrim 26 ビルジポンプ

また写真が増えてきましたので次はPilgrimの最後の記事にします。

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する