ピルグリム(Snow-Brig Pilgrim 1945、その2、スノー型艤装について)

Pilgrim (9) Fore Mast Snow Rig-1

表題にSnow-Brigと記載しましたが、このスノー型艤装について長く疑問に思っていました。

スノーとかブリッグとかよく帆船小説にも出てきますが、違いがいま一つ判らないままでした。手元にある、スウェーデンの18世紀の造船家Fredrik Af ChapmanのArchitectura Navalis Mercatoria: The Classic of Eighteenth-Century Naval Architecture (Dover Maritime)のリギングの図解でもSnowとBrigの違いがいま一つ判定できません。

今回、ピルグリムをじっくり見ることができ、このスノー型艤装への疑問が瞬時に解けました。冒頭の写真は、ピルグリムのフォア・マストを撮影したものですが、スノー型の特徴が良く判ると思います。

Pilgrim (10) Main Mast Snow Rig

そうです。ローワー・マストの後部にもう一本、スノー・マスト(Snow Mast)と呼ばれる少し細めのマストが立っているのが、スノー型艤装の特徴なのでした。下の写真は、メインマストの下部構造です。判りづらいかもしれませんが、メイン・ローワー・マストに並行してスノーマストが立っています。

Pilgrim (11) Main Mast Snow Rig-2

次の写真は、以前(2007年1月)カリフォルニア州のロング・ビーチ(Long Beach)で撮影した、レプリカ帆船Lady Washingtonです。これも18世紀のブリッグ型艤装の帆船ですが、メインマストに注目して下さい。スノーマストはなく、通常のガフ(Gaff)、ブーム(Boom)が直接メインマストに接合されています。

Lady Washington Jan 2007

因みにLady Washingtonのレプリカ帆船は、ワシントン州のState Ship(州の親善帆船)として、1989年に建造されました。初代のレディー・ワシントンは、1791年に日本に最初に来航したアメリカ船として記録に残されています。最近では、ディズニー映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』に、HMS Interceptorとして出演していますので、こちらの方が有名かもしれません。

話が逸れてしまいましたが、ピルグリムについて更に深く(?)詳細を見ていきたいと思います。

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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