ノバスコシアに上陸する

Cat Ferry 2

アメリカのメイン州ポートランドとカナダのノバスコシア州ヤルマス間に就航しているのが、この超高速国際カー・フェリーTHE CATです。前から見ると髭も描かれており、CATというかネズミみたいです。全長約97mは普通のサイズですが、なんと最高速度は40ノット(約74km/h)です。このアルミ製の双胴艇は、900名の乗客と240台の車を飲み込み、ポートランドとヤルマスを5時間半で結びます。「World's Super Ship」との宣伝文句を当時9歳の息子が大いに気に入ってくれました。

2009年7月18日早朝、数時間しか滞在しなかったホテルをチェックアウトして、ポートランド港に向かいました。前日のJFK空港からポートランド迄の長距離ドライブ(330マイル≒528km!)の疲れが残っています。レンタカーを借りて17:00頃JFK空港を出発したのですが、ニューヨーク周辺の金曜日の夕方の渋滞を考慮していなかったので、コネチカット州を抜けるのに3時間以上掛ってしまいました。マサチューセッツ州に入り1回の給油をしただけで休みなく運転しつづけ(レンタカーは2008年の夏と同じモデルで5.4LのV8エンジンですので当然500kmの連続走行はできません)、雨と霧で視界が悪い中、メイン州のポートランドに到着したのは翌日の深夜01:00頃でした。

CATの乗り場は直ぐに見つかりましたが、既に車がギッシリ並んでいて僕たちは最終列です。船倉にレンタカーを乗り入れ、車を降りると下船の直前まで、駐車スペースのハッチが閉じられ車に戻れません(盗難事故防止のためらしい)。手荷物を確認してCATの大きなキャビンに移動しました。

Portland MA, Light House

天気は曇りから霧雨に変りました。真夏なのに残念乍ら表題のCATの宣伝写真のような雰囲気ではありません。上の写真がポートランド港を出航して数分後に右舷側(Starboard Side)に見えた灯台です。真夏の朝なのに、外のデッキにでると肌寒い程です。CATはゆっくり出航し、この灯台を通り過ぎたあたりから徐々にスピードを上げていきます。もしかしたら、航路上でクジラでも見れるかもしれないとの淡い期待は裏切られ、真っ白の濃い霧の中を、数分に1回の長い霧笛を鳴らしながら、猛烈なスピードで進みます。

CATの中で昼食を取ったり(ここのクラム・チャウダーも結構美味しかったです。真夏なのにチャウダーが食べたくなる気候!)、売店を冷やかしたり、船内にあるノバスコシア州政府観光局のブースでパンフレットを貰ったり(ちゃんと親切な女性の係員がいてノバスコシアの説明をしてくれる)、退屈な霧笛の音を聞きながらうつらうつらしていたりしていると、5時間ほど経ちました。船内アナウンスがあり、船のスピードが落ちたと感じたら直ぐに陸地を視認(カナダ!)小さな灯台と海鳥が霧の中からふっと浮かぶ中をゆっくり進み、定刻にノバスコシアのヤルマス港に到着しました。船で国境を超えるのは、15年以上前にフィンランド・ヘルシンキからスウェーデン・ストックホルムにフェリーで渡って以来です。確かにこの時のバルト海も霧だったな、と思い起こします。

NS foggy Yarmouth

カナダの入国管理審査、税関検査は想像通り簡単で、車から降りる必要もなく荷物検査もありません。パスポートを提示して家族全員の顔を見せるだけで直ぐに入国スタンプを押してくれました。

Yarmouth Custom NS

車のナビゲーションの画面を見ると、マイル表示からキロ表示に自動変更されています。ヤルマスからハリファックスまで305km、推定走行時間は3時間32分。ふうー、昨日に続いてまた長距離のドライブです。気を取り直して、アクセルを踏み込みました。

テーマ : カナダ - ジャンル : 旅行

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