海賊の島(Frégate Island 2011、その9、リゾートについて)

Fregate Villa (1)

Frégate Islandは前に記したように、ドイツ人の実業家が所有しているプライベート・アイランドです。

この島は、隠れ家的な豪華リゾートとかと比喩されることが多いのですが、この「豪華さ」は一般的なイメージとちょっと方向性が違うような感じがします。多分、2010年の年次報告書に一番特徴が出ていると思いますが、このリゾートの特色として、「自然環境の保全(Conservation of its natural environment)」が尤もしっくり来る説明だと思います。

Seychells Magpie Robin

絶海の孤島群であるセイシェルには植物、動物に特有の固有種が多く、その中でもFrégate Islandは、種の保全と回復に大変な力を入れているそうです。10名以上の動植物の自然生態学研究者が島に常駐していて、固有種の植林プロジェクト(80,000本の植林により、元来の80%のレベルまで回復)、固有種の鳥類の保全プロジェクト(上の写真はセーシェルシキチョウです。Seychelles Magpie Robinsは1995年時点でこの島の22羽以外は絶滅したそうですが、現在90羽程に回復しているそうです)、先の記事で記載したアルダブラゾウガメ(Aldabra Giant Tortoise)の繁殖プロジェクトとかを進めています。

因みにSeychelles Magpie Robinsの以前の天敵は飼い猫だったそうですが、Frégate Islandでは猫も犬も見かけませんでした。同じように生態系を崩す外来種のネズミも徹底的に駆除して、今でも他の島から来る貨物を厳重に検査し、水際で食い止めるようにしているそうです。

今回は、滞在時間も限られていたので、自然生態学研究者による絶滅寸前種の観察ガイドは頼みませんでしたが、次に訪れる機会があれば是非詳しい説明を聞いてみたいと思います。

Fregate Villa (2) night

Frégate Islandを訪れることにより、地球上に残された数少ない自然の楽園の保全に協賛しているとは言い過ぎかもしれませんが、自然の恵みに満ちたこの島に滞在していると、なにか本物の贅沢が少しだけ判るような気がしました。もちろん、島に点在する16箇所のVillaも、写真のようにダイニングルームを挟み、ベットルームとリビングルームがあり、各Villa毎にプール、屋外ジャグジー、東屋、更に展望が良いTea Houseと余裕がある造りですが、決して豪奢な雰囲気ではなく、見事なハードウッド材を生かした藁葺きの建物が自然と調和しています。

Fregate Villa (4) from the entrance

Villaの入り口には鍵もありません。観音開きの木のドアを開くと、ダイニングの先に真っ青な海が見えます。

Fregate Villa (5) tea house

離れのTea Houseは、断崖絶壁の地形を生かして少し階段を下りたところにあります。ここは本当にプライベートな場所です。世の中の喧騒から見事に遮断された世界です。ここでお茶を飲みながら(僕はコーヒーを好むのですが、何故かここでは紅茶が飲みたくなるのです)海を眺め潮騒を聞いていると、浮世の様々な問題は結局、些細なことのような気がして来ました。

Fregate Villa (3) from tea house

このPrivate Tea Houseから見るセイシェルの夕陽もGrand Anseに負けず劣らず見事でした。又、光害がないので、夜は降るような星空を久しぶりに堪能できました。

次はこの島の最後の記事にします。

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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