ビクトリア・フォールズ(Victoria Falls、Zimbabwe、2008、その2)

Rhodesia Advertisement Mar 19,1920

冒頭の古い新聞記事は、ビクトリア・フォールズ・ホテルのターンダウンサービスの際に部屋にそっと置かれるVictoria Falls Advitizer再刻板の抜粋です。The British South Afrila Company(BSAC)は、英国の宰相セシル・ローズにより1889年に設立された国策会社で、1870年代に解散した英国東インド会社を彷彿させます。The Land of Sunshine(太陽の土地)とは聞こえが良いのですが、自分の名前を植民地に冠する神経はなんとも言えませんね。ローデシアの宣伝記事には、①(英国に比べ)良好な気候、②(搾取しているので当然だが)格安の土地、③(これも搾取した)豊富な鉱山資源、④(先の記事で触れた)整備された鉄道網、⑤緩やかな税制、⑥整った教育環境、と英国からの移民を促進する魅力的な言葉が並んでいます。

というと、なんとなく民族自決の歴史に繋がるようですが、実は、僕の身近にローデシア出身の友人が2名います。別の機会に「普通の白人」がローデシアでどのように少年時代を過ごしたかについて記事にしたいと思います。

Victoria Falls Town (1)

上の写真は2008年1月に撮影した、ビクトリア・フォールズ・タウンの街角の風景です。整備された平屋の建物に小奇麗な店が軒を連ねています。僕はどちらかというと、もう少しアフリカ的なお土産が欲しかったので、買物をしたところは、下の写真の公営(?)マーケットでしたが。

Victoria Falls Town (2) Market

2ヵ月後(2008年3月)に総選挙を控えて政情が悪化している中だからでしょうか?年始の休暇シーズンにも拘わらず、観光客はあまりいない感じでした。路上で色々なお土産を売っている地元の人々が「One Doller, One Dollar」と声を掛けてきますが、あまり反応しないで通り過ぎます。Hard Woodで彫った動物像とか、1米ドルなら確かに格安ですが、路上の売買が法律で禁止されているかもしれませんし、一人から買ったら、大挙して皆が押し寄せてきそうな雰囲気がありましたので、横目で検分するだけにしました。

治安は問題なさそうはいえ、やはりアフリカです。由緒正しいビクトリア・フォールズの正面ゲートをくぐり、ホテルの敷地内に入るとやはりホッとします。

Victoria Falls Hotel Entrance Gate

ホテルの宿泊しているのは、英国人の老夫婦が多い気がしました。ホテルには見事な芝生の庭園があり、テラスでは英国的なAfternoon Tea(アフタヌーンティ)を楽しむことが出来ます。小ぶりなスコーンも、手作りと思われるジャムも見事に英国的です。ビクトリア・フォールズ・ホテルで、ミルク入りの紅茶と共にスコーンを食べながら、ビクトリア瀑布の水飛沫を眺めていると、大英帝国の華やかかりし頃にタイムスリップをしたような錯覚に陥りました。

Victoria Falls Hotel Garden

広大なホテルの庭をお互いにいたわりながら散策している老夫婦と話をしたら、「60年ほど前、新婚旅行でこのホテルに泊まったの」とのことでした。もしかしたらこの上品な老夫婦は、以前の記事で紹介した、豪華なソレント飛行艇でビクトリア・フォールズを訪れたのかもしれませんね。

テーマ : 海外旅行 - ジャンル : 旅行

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