【番外編】スピリット・オブ・セントルイス・国立航空宇宙博物館(The National Air and Space Museum、ワシントンDC)

Sprit of St.Louis (1)

2010年夏の帆船に関する旅行記は書き終えましたが、番外編としてワシントンDCのスミソニアン博物館群の中でも、特に人気が高いとされる国立航空宇宙博物館(通称:NASM)についてちょっと触れたいと思います。

表題の通り、NASMを訪れた目的は、1927年5月20~21日に掛けて世界初の単独大西洋横断飛行を成し遂げたチャールズ・リンドバーク(Charles Lindbergh)の搭乗機、スピリット・オブ・セントルイスを見学することでした。リンドバーグの自伝は、30年ほど前に少年文庫で読んだ覚えがあります。「翼よ、あれがパリの灯だ」は大変に印象に残るセリフですが、これはリンドバーグの本当の言葉ではなく脚色だったことを後日知りました。

Sprit of St.Louis (4) コクピット

上はコクピットの拡大写真ですが、前方に窓がなく前方視界はゼロです。1927年といえば、たった(?)84年前の出来事ですが、航空技術の進歩には驚かされます。

この飛行機は、カリフォルニア州サン・ディエゴのライアン航空機製造会社(Ryan Aircraft Co)が太平洋横断冒険飛行のために特別に製作したものだそうです。ベースとなったのは、単発の1926年式Ryan M-2 Mail Plane(郵便飛行機!)で、航続距離を伸ばすためにコクピットの前に燃料タンクを増設し、長距離飛行のための翼面積の拡大(主翼の長さを延長)する改造が加えられ、モデル名はライアンNYP-1でした。スピリット・オブ・セントルイスの愛称は、リンドバーグの冒険飛行を支援した、ミズーリ州セントルイス市の実業家達に敬意を表して命名されたそうです。リンドバーグ自身は、スウェーデンの移民で、ミシガン州のデトロイト生まれでした。

Sprit of St.Louis (2)

1927年5月20日の早朝、5時52分にニューヨークのルーズベルト飛行場を出発したリンドバーグは、睡魔と闘いつつ単独で5,810kmを飛行し、翌日、5月21日22時21分にパリのル・ブルジェ空港に到達しました。33時間半の単独飛行、飛行機の軽量化のために無線も搭載しない太平洋横断でした。スピリット・オブ・セントルイスの平均速度は、100マイル/時(160km/h)程で、飛行高度も低く、車を運転するような感覚ですね。

この飛行機のサイズは、全長8m、全幅14m、全高3m、重量が2,330kgです。異常に主翼が長く、写真に全景を収めるのが難しいほどです。

Sprit of St.Louis (3)

僕は飛行機については全く知識がないのですが、この記事を書くためにネットで調べていたら、最初の大西洋横断飛行は、アメリカ海軍の1919年にカーチスNC-4飛行艇によるもので、ニューヨークからポルトガルのリスボンまで、19日間かけて着水を繰り返しながら成功させたことを知りました。

飛行艇といえば、以前、ジンバブエを訪れた際のホテルの壁に書かれていたBOAC(British Overseas Airways Corporation)の飛行ルート図を思い出しました。

脱線したついでに、次の記事ではBOACの飛行艇、そして2008年の年始に訪れたジンバブエについて書いてみたいと思います。

テーマ : アメリカ - ジャンル : 旅行

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する