Prince de Neufchatel 1813(国立アメリカ歴史博物館、National Museum of American History、ワシントンDC、その3)

Prince de (1)

Prince de Neufchatelは、1813年にニューヨークの Noah and Adam Brown造船所で建造された私掠船(Privateer)です。全長117.3ft(約35.74m)、全幅26ft(約7.92m)、320トンのスマートな船体に大変に長いバウスプリット、マストを持つ快速船で、この細長い船体に12ポンド・カロネード砲を16門、6ポンド・キャノン砲を2門を搭載し、第二次英米戦争時に米国側でもっとも活躍した私掠船だったそうです。乗組員は総勢129名でした。

Prince de (3)

スミソニアン博物館で展示されている模型は、全長約188cm、全高約116cm、全幅約21cmの大きさで、大変に精密に再現されている見事な帆船模型です。これくらいの大きさの模型は見ごたえがありますね。因みにPrince de Neufchatelの模型は、Model Shipwaysのキットがありますが、MODEL EXPOのWEB PAGEからキットが消えているので、廃盤になってしまったのかもしれません。

Prince de (2)

この帆船は、スミソニアン博物館の海洋史の専門家(Curator)でもあった造船技師Howard I. Chapelleの名著The History ofAmerical Sailing Shipsに幾つかの図面と共に詳しく記載されています。この本の初版は1935年に刊行されていますが、僕の手元にある本は1982年の再販本で、最近Amazon.com(米国)から取り寄せました。新品とはいえ1982年に発行された本なのでページが黄ばんでいる状態で送付されてきましたが、手元に置く価値がある本です。この本の中には、Prince de Neufchatel以外にも、帆船模型のキットでお馴染みの、Halifax、Rattlesnake、America(ヨット・アメリカ)とかの図面も挿入されています。

Prince de Neufchatel以外にも、1812年にメリーランド州で建造されたバルチモア・クリッパー、リンクス(Lynx)の模型、マサチューセッツ州セーラムで建造された私掠船ロードス(Rhodes)等々の模型が展示されています。

Linx.jpg

Priveeter Rhodes

上記したPrince de Neufchatel、Lynx(HMS Mosquidobitに改称)、Rhodesは後日全て英国海軍に拿捕されていますが、逆に英国でこれらの帆船が詳しく検分され、船体の図面が作成されていることから、現在も正確に模型で再現できるのかもしれません。

さて、On the Waterの展示は、MARITIME NATIONの展示に続き、FISHING FOR A LIVING(1840-1920)、OCEAN CROSSING(1870-1969)とかの展示もあり、漁船関係では、グロスターの帆走漁船の小さなコーナーもあり興味深かったです。

これで、ニューヨーク⇒フィラデルフィア⇒バルチモア⇒バージニア州(ニューポートニューズ、ジェームズタウン)⇒ワシントンDCと続いた2010年夏の旅の記事は終わりです。

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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