Brilliant - HMS Druid 1775 (国立アメリカ歴史博物館、National Museum of American History、ワシントンDC、その2)

Ship (1)

砲艦フィラデルフィアを見学した後に向ったのは、On the Water: Stories from Maritime Americaの展示です。まず、1/8の縮尺の大きな帆船模型が展示されているのが眼に入ります。

この帆船は、アメリカ独立前夜の1775年にバージニア州で建造された全長250トンのシップ型帆船です。船名はBrilliant、英国の船主が発注した貨物船で、バージニアの特産物であるタバコを満載して1775年夏に英国リバプールに向けて出帆しました。そして再びバージニアには戻ることはありませんでした。

Ship (2)

というのは、Brilliantは、アメリカ独立戦争の戦火が広がる中、英国に寄航中に1776年にHMS Druidと改名され英国海軍に編入されたのでした。HMS Druidは1779年まで、主にカリブ海英国領への船団の護衛業務につき、その後、焼き討ち船(Fire Ship)となりましたが、生き延びて1783年に英国海軍から払い下げされました。その後、なんと今度は、捕鯨船に改装され、グリーンランド近海の捕鯨に携わったそうです。数奇な運命を辿ったこの帆船は、1798年に北極海で遭難し最期を迎えたのでした。

Ship (3)

8分の1の縮尺ですので、全長が約4mほどの巨大な帆船模型です。この模型は1975年にメリーランド州で製作されたそうですが、素材は本物と同じく、船体はオーク、パイン(松)などの木材が使われているそうです。オーク材は、縮尺の小さな帆船模型では粗い木目の素材なので使われることは殆どないと思いますが、流石にこの大きさなら問題はないのでしょう。恐ろしく地味な輸送帆船ですが、この模型は右舷側は船体が一部カットされていて、完全なフレームモデルですし、艤装も完全に再現されており、じっくり眺める価値のある模型でした。

Brilliant  (4)

家族をいつも退屈させて申し訳ないのですが、帆船関係となると直ぐに時間を忘れてしまうのです。次からはOn the Water: Stories from Maritime Americaのその他の展示物を見ていきます。

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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