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スクーナーの値段(Mist of Avalon 1967)

Mist of Avalon (2)

上の写真は、2009年7月のノバスコシア州ハリファックスの帆船パレード の光景です。この2本マストのスクーナーは、Mist of Avalon(アヴァロンの霧)という如何にも英国的な名前がつけられていますが、母港はカナダのオンタリオ湖畔のIvy Leaです。ハリファックスの帆船パレードの記事で、このMist of Avalonに触れませんでしたが改めて紹介します。

この船は1967年にノバスコシア州のMahone Bayで木造の機走漁船として建造されました。その後、1992年にオンタリオ湖のオーナーに取られ、Mist of Avalonと改名され、徐々にスクーナーの姿に改装され、2000年頃から今の姿になっているそうです。途中で更新が途切れていますが、 公式サイトに詳しい船歴が記載されています。

さて、この全長100FT(約30m)、150トン程の小型スクーナーは、なんと現在売りに出ています。YachtWorldCharters.com のBoat for Saleを見ていて、なにか見たことがあるスクーナーだな、と思ったら、2009年7月にノバスコシアで出会っていたこの帆船でした。

Mist of Avalon (1)

価格は、約40万ドル(現在の為替レートですと、3千3百万円程です)。うーん、安いのか、高いのか、これが相場なのか、良く判りません。ちゃんとしたキャビンを設置したチャーター・クルーズが可能な帆走スクーナーに改装するにはかなりの額の投資がされているような気がしますが、木造帆船であることからメンテナンスも大変なのでしょうね。

Carrera GT White

さて突然、車の写真になりますが、これはポルシェ乗りの知人と共に最近、とある国の正規ディーラーを訪れた時に正規(?)販売されていた、2006年式の新車のCarrera GTを撮影したものです。価格は40万ドル弱。世界中探しても、合計1,270台しか生産されなかったCarrera GTの新車はなかなか手に入らないので投資用にいかが?とのディーラーの売り言葉でしたが、この白いCarrera GTは、堂々たる2本マストのスクーナーであるMist of Avalonとほぼ同じ価格です。どちらも買いはしませんが、ちょっと考えさせられました。知人(英国籍)によると、絶対にヨットとかクルーザー、特に船齢が高い船(Aged Ship)は買わない。海に出るにもクルーを雇用する必要があるし、メンテナンスにも恐ろしく維持費が掛かる。クルーとコック付きのクルーザーを地中海で1ヶ月ほど借りるのが正解、との解説でした。まあ正論なのでしょうが、夢がない話ですね。

YachtWorld.comを更に見ていくと、なんと同じく2009年夏にハリファックスの帆船パレードで出会ったもHMS Bountyのレプリカも売りにでていて驚きました。何か寂しい話ですね。2009年7月に撮影したバウンティー号のクラシカルな姿を再び掲載します。

HMS Bouty (1)

テーマ : 帆船紀行 - ジャンル : 旅行

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