ピルグリム(Snow-Brig Pilgrim 1945、その6)

写真はデイナ・ポイント(Dana Point)の展望台から撮影したブリッグ・ピルグリムの船体です。望遠レンズで拡大した写真はまるで模型を見ているようです。後部甲板から眺めたら下の写真のような感じです。右端に写っている船鐘はシンプルな造形ですが、丁寧に編んだ紐が雰囲気を出しています。バレル(樽)は、船上での説明用に置いてありますが、無論、航海に出るときには固定される筈です。

甲板材の写真をじっくり見ると、幅は一定ではなく、バット・シフトも無く、現物合わせで甲板材を張った感じです。次の写真のようにマージンプランクはしっかりと切ってありますが。

次は極めつけの詳細写真です。帆船模型作製の際に悩むマストへのヤードの取り付け方法ですが、Pilgrimのケースでは、鋼鉄製の金具を介して取り付けてありました。写真はフォア・マスト部分で、ヤード取り付け金具の上に赤く見えるのは、船檣灯です。

前方からメインマストのクロスツリー部分を眺めるとこんな感じです。

これで、デイナ・ポイントの2艘の帆船の記事は終わりにします。アメリカ西海岸の帆船紀行は始まったばかりです。