Maserati VOR70 (マゼラーティのレーシング・ヨット) その7

Maserati Ghibli SS ormaments

これは、20年以上前にイタリアModena付近のカロッツェリアを廻っているときに買い求めた、マゼラーティGhibli 4.9 SSのオリジナルのオーナメントを額に入れたものです。七宝焼のGhiaのバッジは残念ながら1個しか見つかりませんでしたが。個人的にGhibliのデザインはGiugiaroの最高傑作の一つだと思っていますので、いつか程度が良い実車を手に入れたいと思っているのですが、昨今クラッシックカーの相場が信じられないレベルまで上がってしまい叶わぬ夢かもしれません。

New Ghibli at Fashion Island

上の写真は、今年の8月にカリフォルニアのNewport Beachにあるファッション・アイランドに展示してあった新型Ghibliですが、1966〜1973年にスパイダーを含め1,300台弱生産されたオリジナルのGhibliとは名前が同じだけで、趣旨もデザインも異なる車です。Cピラーについているオーナメントがオリジナルと同じデザインですし、色も素晴らしいのですが(下の写真の海の色に似ていませんか?)、4ドアであればQuattroporteの選択肢もありますし。

さて、マゼラーティがスポンサーになっている、Soldini Maseratiは、長らく風待ちをしていましたが、以前書いたNew York - Lizard Point間の最速帆走記録樹立を目指し、東海岸時間で昨晩10月17日20:27にニューヨーク港を出航しました。

Soldini Maserati under the sail

上の写真は、公式ホームページから借用したものですが、2003年にMari Cha IVが樹立した6日17時間52分39秒の記録を破れると良いですね。Maseratiのこの区間の記録への挑戦は、2012年5月以来2度目の挑戦です。

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アフ・チャップマン (Af Chapman, ex- Dunboyne) 1888

Af Champan 1982

先日帰国した時に、昔ネガフィルムで撮影した帆船の写真を何枚か持ってきました。
裏に1982年4月9日撮影と書かれたプリントをスキャンしたのが冒頭の写真です。

僕が人生で始めた対面した帆船が、北欧の美しい都市ストックホルムに佇むこの3本マスト・フルリグドシップ型帆船でした。32年前に現像したプリントなので、カラー写真なのですが、すこしセピア色に変色しています。

4月なのにうっすらと雪化粧の風景がスウェーデンらしいです。1980年〜1982年に掛けて何回かストックホルムを訪れたのですが、毎回このAf ChampanとVASA博物館を訪れるのを楽しみにしていました。

子供時代の当時、Af Champanを眺めながら想像していたのは、もちろん愛読書アーサー・ランサム著の帆船物語の場面だった筈です。懐かしくなって、手元にある古びた
ヤマネコ号の冒険 (アーサー・ランサム全集 (3))のページを捲ってみると、記憶通りに第17章「貿易風」の一文が目に入ります。「そしてある朝、空があかるんで星が消え、太陽が船尾のかなたにあがった時、いっしょに組んで当直に立っていたフリント船長とナンシイは、完全帆装した三本マストの帆船がとほうもない帆の重みにたえながら、はるか前方の水平線上を北西にむかっているのが見えた(岩波書店、1968年、岩田欣三訳、原文通り)」。

Af Chapman 1900

上の写真は1900年頃に撮影されたAf Champanの帆走する姿です。「ヤマネコ号の冒険」ではビーターダックが語っているように、スカイスルまで上げたアメリカの快速帆船が描写されているのですが、ヤマネコ号の冒険の時代(1929年の冬にウォーカー家とブラケット家の子供達が創作した?)には、クリッパーの全盛期は終わっていた筈です。因みにこの物語の主人公のピーターダックは、1868年に建造されたクリッパー帆船サーモピレー(Thermopylae)にも乗ったことがあると語っています。サーモピレーがティークリッパーとして活躍したのは1869年〜1881年まで、その後1889年までウールクリッパーに転身しています。

Dunboyne 1888

上の絵は、Af Chapmanの建造時の名称であったDunboyneを描いたものです。丸みを帯びた船尾部分が今のAf Champanと同じですが、船体は黒色に塗装されていて精悍な感じです。

Dunboyneは、1888年に英国中西部のWhitehavenのWhitehaven Shipping Coで建造されました。オレゴン州ポートランドへの処女航海の後、オーストラリア航路に就航。1889年6月5日にシドニー港に入港した記録が残っています。

GD Kennedy

1908年にこの帆船は、ノルウェーの船主に売却され、G.D Kennedyと改名されています。上に引用した写真は、この時代に撮影されたものと思われます。

1915年にはスウェーデンの船主Transatlanticが購入。その後、1924年にスウェーデン海軍が買い上げ、Af Champanと改名したのでした。Af Chapmanの最後の航海は1934年9月27日だそうです。

無論、Af Chapmanは、スウェーデン海軍の提督(Vice Admiral)であり、造船技師であったFredrik Henrik af Chapmanに因んだものです。チャップマンの帆船図面集は、帆船模型マニアでもおなじみですね。
Architectura Navalis Mercatoria: The Classic of Eighteenth-Century Naval Architecture (Dover Maritime)

Af Chapmanは、1949年から帆船ホテルとして使われており、2008年に大掛かりな改修もされているようですので、そのうち泊まってみたいと思っていましたが、相部屋のユースホステルなので今では少し辛いかもしれません。僕が最後にストックホルムを訪れたのは1994年ですからもう20年も前のことなのですね。

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チャールズ・W・モーガン(Charles W Morgan, 1841)

cwMorgan-homecoming.jpg

素敵なバナーです。最後の帆走捕鯨船チャールズ・W・モーガンは6月25日から昔の母港New Bedfordに帰港しています。1941年にMystic Sea Portに移って以来初めての里帰りです。

2013年7月に船体の大修理が終わってから、艤装を整え今年5月17日から第38回目の航海に出航したのでした。37回目の航海は1921年ですので、なんと93年ぶりです。

CW MORGAN Vineyard Haven

上の写真は、Mystic Seaportのホームページから借用したものですが、CWモーガンが帆走する姿に胸を打たれるものがあります。

173年前に建造された木造帆船を海に浮かせているだけでも大変だと思いますが、帆走できるように完全に修復するのは凄いことですね。

もう一枚、Mystic Seaportのホームページから写真を借用してみます。

CWM Sailing

真新しいセイルがブラックの船体に映えています。復元されたレプリカ帆船でない、19世紀前半に建造されたオリジナル帆船が帆走する姿に痺れてしまいます。機会があれば見に行きたかったですね。

38th-Voyage-map.jpg

7月18日から22日の間、チャールズ・W・モーガンはボストンに寄港し、なんとUSS Constitutionの横に停泊して一般公開をするそうです。見に行ける人が本当に羨ましいです。

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Maserati VOR70 (マゼラーティのレーシング・ヨット) その6

Cape Town Print

この絵は、2002年の正月に南アフリカのケープタウンを訪れた時、アンティークショップで購入した複製版画です。

オリジナルの版画絵は、1834年から1838年にケープ植民地総督(Governor of the Cape Colony)だったSir Benjamin D'Urbanに捧げらていますので、1830年代のテーブルマウンテンを望むケープタウンの風景です。

さて、2013年2月にニューヨーク−サンフランシスコ間の単艘艇による世界最速帆走記録を樹立したMaserati V70レーシングヨットは、今度はケープタウン-リオデジャネイロ区間のヨットレースに参戦して、2014年1月14日に見事にこの南大西洋横断航路の世界最速帆走記録を更新しました。

Soldini Maserati V70 Cape 1

上の写真は、公式WEBから借用したMaserati V70が出航する場面ですが、19世紀の版画絵と略同じ位置からテーブルマウンテンを眺めた構図です。

Giovanni Soldiniが率いるMaserati V70は、 ケープタウンからリオデジャネイロ区間の約3,300海里を10日と11時間29分57秒で帆走。2000年にアメリカ艇のZephyrus IVが樹立した12日16時間49分を大幅に短縮する見事な記録です。

Soldini Maserati V70 Cape Town

Maserati V70は、この後フロリダで再艤装した上で、昨年不満足な結果に終わったニューヨーク-英国リザード岬の帆走記録に挑戦するそうですので楽しみですね。

ところで、帆船と帆船模型以外の趣味と日常を綴る姉妹ブログVilla Cornicheを開設しましたので、こちらもよろしくお願いいたします。

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HMSヴィクトリー(HMS VICTORY 1765 、1992年頃撮影した写真)

HMS Victory Figure Head 1992

HMSサプライズの記事を書いていて思うところがあり、手元にある昔の写真を引っ張りだしてみました。

冒頭のフィギュアヘッドは説明も不要ですが、世界最古の現役艦である、HMSヴィクトリーを撮影したものです。

といっても、撮影したのは確か1992年の夏ですので20年も前です。無論、当時はデジタル化はされておらず、白黒のネガフィルムとリバーサルフィルムをニコンF3とFM2に装着していましたので、写真は白黒処理をしたものではなく、白黒プリントからスキャンしてみました。

HMS Victory Rigging 1992

メインマスト、ミズンマストを見上げた構図です。構図の狙い方が、20年前から進化していないのが判ります。HMSサプライズを撮影した構図と同じですね。拡大すると大きなサイズになります。当時、銀座の伊東屋ノ帆船模型コーナーに通っていた時代ですが、恐れ多くも将来HMSヴィクトリーの模型を作ろうと思っていたのかもしれません。

HMS Victory Stern1992

上の写真を見て笑ってしまいました。HMSサプライズの艦名プレートの写真と全く同じ角度で撮影しています。威圧的と感じる程のHMSヴィクトリーのスターンのボリューム感に圧倒された記憶が蘇ります。

次の写真を見ていて少し記憶があやふやになってきました。確か1992年の夏は、HMSヴィクトリーの右舷側の大規模な補修工事が行われていた筈です。当時英国に家族が住んでいたので、1989年頃から毎年ロンドンで夏を過ごしていたのですが、この写真を撮影したのは1990年頃かもしれません。光の加減から夕方の撮影ですし。デジタル写真は、撮影日だけではなく時間迄記録されるので整理していなくても正確な撮影日時が分かりますが、整理整頓ができていないとフィルム写真の撮影日を特定することは難しいですね。

HMS Victory side view 1992

HMSヴィクトリーは、現在1805年のトラファルガー海戦後の修理以来の長期間に亘る大規模補修工事中ですが、又、訪れてみたくなりました。最近の旅行はアメリカ中心なので、欧州から足が遠のいていますので。

HMS Victory Stern (2)1992

今年も残すところ、10日ほどになりました。帆船模型作製の時間は以前に増して取れなくなり、模型と向き合ったのは、今年は数時間程度でした。

帆船紀行も2012年夏で止まっていますので、来年こそはと思っています。

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